村上春樹とボブ・ディラン



村上春樹とボブ・ディラン。

こう並ぶと何とも凄いですね。

盆と正月、ケーキにプリン、イーストウッドとブロンソンといったところでしょうか。

その2人の新作。

軽い、軽いのです。

なんともこう軽妙でもう「名人」としかいえません。

その軽さに反して表現されているものはとてつもなく深く重い。

巧妙な達人の技にうなるばかりです。


村上春樹の『チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ』は、

長く熱心に音楽を聴いてきたものに贈られたささやかなギフトです。

あなたがそうなら楽しんで下さい。

ボブ・ディランの「最も卑劣な殺人」の短い間奏は(5分10秒頃)、僕には福音に聞こえます。

歌詞の内容とは裏腹に。


年をとることはいいことばかりじゃもちろんないけど、

若いころには理解できないことが分かるように、または受け入れられるようになるのです。

それはわりと素敵なことですよ。


残念ながら2人と同年代ではないので、(もうちょっと若い)同じ時代を生きた同年代の方が羨ましい。

共感の数が、そうだよな~の数が違うのでしょう。


まぁ僕らにはプリンスとジャームッシュがいるので良しとしましょう。


コロナの7月はこの二人の新作の7月と記憶します。


※7月に書いたブログです。アップするのを忘れていました。記録とて掲載しておきました。

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